1ビットオーディオの再生方法

このアルバムはCDともDVD-Audioとも違う方式のデジタル記録方式で収録されています。(この記録方式に関する解説は別紙「1ビットオーディオと従来のデジタル記録方式(PCM)の違い」に記載しました。)

通常のCDプレーヤーやDVDプレーヤー、またSACDプレーヤーで直接再生する事は出来ません。
再生するには1ビットオーディオ対応のレコーダーまはたPCオーディオ装置を利用します。

ここではKORG社のMRシリーズおよびAudioGateを利用した再生方法を解説します。

尚、この項目はKORG社認証のオフィシャルマニュアルではありません。MRシリーズでのユーザーであり、この盤のレコーディングを担当したレコーディングエンジニア “mu-“が書いています。転送や再生方法はメーカーによりアップデート等で変更される場合があります。うまくいかない場合は所有再生機材のオンラインマニュアル等をご参照ください。

コンピューターにDS-DACシリーズ製品を接続してAudioGateで再生:


1. AudioGateとDS-DACドライバーの最新版をダウンロードしてコンピューターにインストールする。
http://www.korg.com/jp/products/audio/audiogate3/page_6.php
2. コンピューターにDS-DACを接続し、Windowsの場合はドライバーのインストールの終了を待つ。
3. AudioGateを起動する。
4. 環境設定でASIO,KORG USB Audio Device Driverを選択、サンプリング周波数を5.6MHzに設定。
5. DVD-ROMから再生したい曲のMRプロジェクト(DSF file形式)をインポートする 。
6. 再生したい曲をダブルクリックする。
※ AudioGateを初めて使用する時はアクティベーションを求められます。お持ちのDS-DACシリーズとパソコンをUSBで接続してから
AudioGateを立ち上げると自動的に認証されます。

 

MR-1000にデータを転送して再生:

1. MR-1000の電源はOFFにする
2. USBケーブルでMR-1000とコンピュータを接続する。
3. MR-1000の電源をONにするとUSBドライブとしてコンピュータ上に表示される。
4. MR_PROJ という名前のフォルダを開く。
5. DSF_PROJ という名前のフォルダに、再生したい曲(DSF file形式のMRプロジェクト)をプロジェクトフォルダごとコピーする。(複数でも可)
6. コンピュータ上でドライブを安全に取り外す処理を行なう。
7. MR-1000のUSBモードから抜ける。(ダイヤルを押す)
8. ダイヤルを回してMENUからLIBRARYを選択しダイヤルを押す
9. ダイヤルを回してMR_PROJ を選択し、ダイヤルを押す
10. ダイヤルを回してDSF_PROJを選択し、ダイヤルを押す
11. 曲リストが表示されるので、ダイヤルを回して先ほど転送した曲にカーソルを合わせ反転表示させる
12. [PLAY]ボタンを押す。

 

MR-2000Sにデータを転送して再生:

1. MR-2000Sの電源を入れる。
2. USBケーブルでMR-2000Sとコンピュータを接続する。
3.[MENU]を押し、ダイヤルを回して"USB MODE"を選択する。
4.[ENTER]を押すとUSB MODEになる。
5. USBドライブとしてコンピュータに見える。
6. MR_PROJという名前のフォルダを開く
7. PROJECTSという名前のフォルダに、再生したい曲(DSF file形式のMRプロジェクト)をプロジェクトフォルダごとコピーする。(複数でも可)
8. コンピュータ上でドライブを安全に取り外す処理を行なう。
9. MR-2000SのUSBモードから抜ける。([ENTER]を押す)
10. ダイヤルを回してMENUからLIBRARYを選択して[ENTER]を押す
11. ダイヤルを回してMR_PROJECTを選択して[ENTER]を押す
12. ダイヤルを回してPROJECTSを選択して[ENTER]を押す
13. 曲リストが表示されるので、ダイヤルを回して先ほど転送した曲にカーソルを合わせ反転表示させる
14. [PLAY]ボタンを押す。

MR-1、MR-2で再生したい場合、読み込むには準備が必要です

MR-1、MR-2はSACDクオリティの2.8MHzの1ビットデータは再生出来ますが、今回収録分のような、より高速な5.6MHzでサンプリングされた1ビ
ットデータは直接読み込む事が出来ません。
全てのMRシリーズには「オーディオ・フォーマット変換アプリケーション“AudioGate”」が付属しており、このソフトを使用するとオーディオデータをさ
まざまなデータフォーマットに変換する事が可能です。 (最新版はこちらから入手できます。
http://www.korg.com/jp/products/audio/audiogate3/page_6.php) 。

5.6MHzの1ビットデータをMR-1、MR-2で再生する為に、予めAudioGateで2.8MHzのプロジェクトに変換して下さい。

 

AudioGate v2.3、AudioGate 3での変換方法:


1.DVD-ROMをパソコンに入れる。
2.パソコン上にDVD-ROMの内容が表示される。(この書類が読めているという事はここまでは出来ていますね)
3.AudioGateを立ち上げる。
4. DVD-ROMから再生したい(変換したい)曲のMRプロジェクト(DSF file形式)をインポートする
6.AudioGatev2.3では右下、AudioGate 3 では中央右に有る[EXPORT]を押す
7.出力するソングと出力先フォルダを選択、
8.ファイル形式をDSF 、ファイルの種類をMRプロジェクト、サンプリング周波数を2.8MHz、量子化ビット数を1bitに選択し[OK]を押す
9.エクスポートが終了すると「エクスポート処理が完了しました。」というダイアログが表示されるので、[OK]ボタンをクリックする。

※ AudioGateを初めて使用する時はアクティベーションを求められます。お持ちのMRシリーズとパソコンをUSBで接続してからAudioGateを立ち
上げると自動的に認証されます。
※ AudioGateは非常に秀逸な変換アプリケーションですが、元データをWAVやmp3にも変換可能です。そういった規格に変換した場合、その規格
のクォリティの範囲の音になります。
※ mp3やAACは確かに新しい技術ではありますが、データ圧縮技術に優れた規格であり、音質が優れている訳ではありません。


MR-1にデータを転送して再生:

1.MR-1の電源はOFFにする
2.USBケーブルでMR-1とコンピュータを接続する。
3. MR-1の電源をONにするとUSBドライブとしてコンピュータ上に表示される。
4.MR_PROJという名前のフォルダを開く
5.DSF_PROJという名前のフォルダに、再生したい曲(DSF file形式のMRプロジェクト)をプロジェクトフォルダごとコピーする。(複数でも可)
6.コンピュータ上でドライブを安全に取り外す処理を行なう。
7. MR-1のUSBモードから抜ける。(ダイヤルを押す)
8. ダイヤルを回してMENUからLIBRARYを選択しダイヤルを押す
9. ダイヤルを回して. MR_PROJを選択し、ダイヤルを押す
10.ダイヤルを回してDSF_PROJを選択し、ダイヤルを押す
11. 曲リストが表示されるので、ダイヤルを回して先ほど転送した曲にカーソルを合わせ反転表示させる
12. [PLAY]ボタンを押す。

 

MR-2にデータを転送して再生:

1. MR-2の電源はOFFにして、SD/SDHCカードを挿入する。
2. USBケーブルでMR-2とコンピュータを接続する。
3. MR-2の電源をONにするとリムーバブルディスクとしてコンピュータ上に表示される。
4. ”Playback”フォルダに再生したい曲(DSF file形式のMRプロジェクト)をプロジェクトフォルダごとコピーする
5. コンピュータ上でドライブを安全に取り外す処理を行なう
6 MR-2のUSBモードから抜ける。([ENTER]ボタンを押す)
(以上を汎用のカードリーダーを使ってSD/SDHCカードに直接書き込んでもOK)
7. コントローラ・ボタンの上下ボタンでMENUリストのLIBRARYにカーソルを合わせ確定ボタン押す
8. 上下ボタンで”Playback”フォルダにカーソルを合わせ、確定ボタンを押す
9. 曲リストが表示されるので、上下ボタンで先ほど転送した曲にカーソルを合わせ反転表示させる
10. 確定ボタンを押して選択する。
11. 上下ボタンで"Play Now"にカーソルを合わせ、確定ボタンを押す。


 ・SACDの再生方法の解説
 ・1bit ファイルの再生方法の解説
 ・1bitオーディオ技術についての解説
 ・24bit/176.4KHzや192KHzのWAVファイルをPC Audioにより再生する方法の解説
 ・再生ソフトの入手や操作法